ICT用語
IT(Information Technology)
「情報技術」と訳されます。コンピュータやネットワークに関する技術,ハードウェアやソフトウェア,アプリケーションなどの技術が該当します。IT教育は,教育現場にIT技術を取り入れ,効率化を進めることが目的です。
ICT(Information and Communication Technology)
「情報通信技術」と訳されます。ITにコミュニケーションの要素を含めたものを指し,一般的には「情報技術の使い方」を意味します。ICT教育は,IT機器を活用し,教育を実践することです。IT機器を「使うこと」が目的ではなく,IT機器で「何をするか」を重要視します。
オープンリソース
インターネット上にある無償で一般公開されるモノ(テキスト・画像・動画・音声)やヒトや施策等の情報のことです。誰でも使用,改変,複製や再配布が行えますが,営利は禁止,営利非営利は不問などがあります。
クラウド
インターネットなどのネットワーク経由でユーザーにサービスを提供する形態のことです。ユーザーはインターネットを通じて,データ保存やソフトの利用などのサービスを,必要な時に必要な分だけ,サブスクリプション(定期購読,継続購入)などで利用します。
グループウェア
所属する人々のコミュニケーションを円滑にし、業務の効率化を推進するためのソフトウェアで,情報の交換や共有,スケジュール管理等の情報共有ができるソフトウェアのことです。
LMS(Learning Management System)
主な機能は,学習者と教材の管理(配信,提出),学習進捗(成績や学習内容)の管理です。学習を行うだけでなく,サイト上でアンケートやディスカッションを行うなど,よりコミニュケーションを促すシステムを搭載しています。
参考:https://www.pro-seeds.com/trend/lms.html
【ICT活用教育関連】
同期学習
教師と学習者がオンライン環境で同時に学習する体制のことです。教師が授業時間を設定します。教師と学習者は,毎日オンライン上で会い,交流します。
リアルタイム型(ライブ型)授業
講義時間割に沿って学生がWeb会議システム等を利用して受講する形態です。学習者は同じ時間にそのWeb会議に参加し,映像の視聴ディスカッションの実施などを通じて学習を行います。
オンデマンド型授業
学生が自分の都合の良い時間・場所で,教師が用意したインターネット上の講義ビデオや講義資料等で学習する形態です。学習者は自分のペースで授業を受講できます。
ハイブリット(ブレンディッド)型授業
授業の全体の中で上記のオンライン授業と対面授業を併用する形態です。
ハイフレックス型授業
1つの授業内で対面とオンラインを同時に行う授業方法です。学習者は教室対面授業かリアルタイム型(ライブ型)授業を選ぶことができます。
eポートフォリオ
学びや活動を記録するポートフォリオを電子ファイルにしたものです。学習過程をより重視し,作文やレポート,テストなどの学習過程やその成果物を保存し,学習者を多面的に総合的に評価したり,教育やコースデザインなどの評価などに使われます。
参考:https://education-career.jp/magazine/career/2019/about-eportfolio/
MOOC(Massive Open Online Course)
誰でも無料で受講できるオンラインの講義システムです。2012年にアメリカで始まり,現在では世界中の有名大学がオンラインで講義を提供しています。一定のコースを修了すると修了証書が出るものがあります。
参考:https://www.jmooc.jp/
【ICT活用日本語教育関連】
アクティブ・ラーニング
学習者が能動的,主体的に学びに向かうよう設計された教授・学習法のこと。授業形態に決まった形はないが,グループワークやディベートなどが手段の一例としてあげられる。学習者の認知的,社会的能力,インテリジェンスを育むことを目的とする。
アクティブ・ラーニングに関する議論
参考:https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_2_4.pdf
反転授業
授業と宿題の役割を逆にした授業形態のことです。新たな学習内容を,オンライン等で予習し,従来は宿題で出していた課題を,教師が個々の生徒に合わせて指導を行う,また学習者同士が協働で課題に取り組む授業形態です。
参考:https://benesse.jp/kyouiku/201609/20160902-1.html
アダプティブ・ラーニング
学習者の理解,得意・不得意,興味・関心などに合わせて,一人ひとりに最適な学習内容を提供し,学習者それぞれにきめ細かな学習を促し,より効率的に学習を進める方法です。 IT技術の活用とともに注目されるようになりました。
参考:https://coeteco.jp/articles/11381